第95回全国高校野球選手権記念石川大会 二回戦 VS小松

遊学館ー小松

2013年7月17日 石川県立野球場

▽二回戦

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
小松 12
遊学館 2x 11

(小)池田、伴場-北川
(遊)谷西、牧井、大崎-太田
【本塁打】安原(小)
【二塁打】中田康、西口(小)大日向、藤口、廣橋(遊)

 
071初戦の対戦相手は昨年、一昨年と準決勝で対戦した小松。公立の進学校ながら甲子園出場経験もあり夏には滅法強い印象。特に昨年は1−0と薄氷の勝利と得意ではない相手。接戦が予想された。

先発は今大会で初めてエースナンバーを背負った谷西。春先は故障から結果を残せてなかったので心配されたが、夏の大会では元気に戻ってきたので昨秋のような投球に期待。

初回の谷西は3人で打ち取る上々の立ち上がり。
しかし、2回表に死球と犠打で1死三塁として中田康に左中間を破るツーベースを打たれて先制点を許す。
4回には、2死一、三塁から池田にセンター前に打たれて2点目を許してしまう苦しい展開となった。

4回裏にようやく遊学館の反撃が始まる。2死から廣橋、北口が連打で一、三塁とすると、強力打線のキーマンとなる大日向のライト線へのツーベースで同点とする。さらに水上がセンター前へ放ち一気に逆転。2死からの4連打は小松にダメージを与え一気に主導権を握るかに思えた。

しかし、5回表に先頭打者にヒットを許すと、すかさず送りバントで1死二塁、ここで谷西から牧井にスイッチ。今日の谷西は変化球が高めに浮き、ストライクが取れず、投球の幅を持てなかった。その牧井は、最も警戒していた西口にいきなり左中間を破られてあっさり同点とされる。さらに安原にヒット、高見に四球で1死満塁のピンチを迎えるが、前川をセカンドゴロ併殺に打ち取り何とか同点で守りきった。この回点を取られはしたものの、1点に止めたのは大きかった。6回の表は牧井が三者凡退に抑える。

6回裏、遊学館は先頭の廣橋がサードゴロエラーで出塁、北口はエンドランでセカンド内野安打となり、無死一、二塁となったところで、小松ベンチは伴場に投手交代。このチャンスで同点打を放っている大日向と期待したが、大日向の当たりはピッチャー正面へのゴロ、あわや併殺かと思われたがピッチャーが送球を迷って一塁へ送球し、1死二、三塁。続く水上は死球となり1死満塁の大チャンス。ここで牧井のところで代打に一年生の高本を送る。絶好の勝ち越しのチャンスに高本の打球はレフトへの浅い飛球。三塁ランナーは本塁突入するもタッチアウトでダブルプレー。勝ち越しの犠牲フライとはならなかった。

7回表から遊学館は代打した高本に代わって大崎がマウンドへ。2死満塁のピンチを迎えるも何とか三振で凌ぐ。
7回裏は、藤口が二塁打を放つも無得点に終わり、同点のまま8回へ突入する緊迫した展開に。

8回表、小松は安打、死球、犠打で1死二、三塁とすると、上田がセンターへ犠牲フライを放ち勝ち越し。終盤にきて3−4と勝ち越され、まさかの初戦敗退かと球場全体の雰囲気がどよめいた。

8回裏、死球と暴投で1死二塁としたところで、大日向が本日二本目のタイムリーを放ち、4−4の同点とする。遊学館らしい素晴らしい粘りを見せて、逃げる小松に喰らい付く。

同点のまま試合は最終回に突入。
9回表は、小松は西口から。嫌なバッターだったがサードゴロに打ち取りホッとしたのもつかの間、続く4番安原の今日4本目の安打がまさかの大会第1号ホームラン。大崎の高めのストレートを完璧に捉えた当たりだった。小松は追いつかれながらも三度目の勝ち越しに成功と主導権を渡さない。ついに土壇場にきて5-4と1点ビハインドとなってしまう。

窮地に立たされた遊学館の最後の攻撃は、先頭の代打中山が三振。今村はボールをよく見極めてフォアボール。続く藤口はレフト前に運んで1死一、二塁。ここで太田の打球はライト右への痛烈な当たり。抜けたかと思われたが、この回から守備固めに入った梅地がジャンピングキャッチ。二塁ランナーはタッチアップで三塁に進んだが見事に捕球されあと一人と追い詰められた。続くバッターはスーパールーキー4番の廣橋。バッター勝負のバッテリーは、1ボールから藤口に二盗を許し2死二、三塁。カウントが2ボールとなったところで越智監督の指示は広く広く攻めろのジェスチャー。敬遠も予想されたが、続く3球目の外角ストレートを見事にレフト前へ運び逆転サヨナラ勝ち。
藤口がきっちり盗塁を決めて二塁から生還したのは大きい、また一塁が空いていたが、廣橋の次打者が2安打の北口というのも相手には嫌だったのではないか。しかし、この場面で打てる廣橋は素晴らしい。一年生ながら誰もが認める4番といえるだろう。

小松は三たび勝ち越し勝利目前であったが、昨年に続き1点差で遊学館に敗れた。小松は12安打しながらも10残塁、あと一本出てれば違う結果になったかもしれない。遊学館は終盤リードされ焦ったが、小松も同様に勝ち急いでいたのかもしれない。やはり夏は何が起こるか分からないといったゲームだった。

最後の場面、逆転のホームを踏んだ藤口の涙がこの試合を物語っていた。甲子園に初めて出場を決めた2002年の準々決勝で金市工に延長で勝利した試合で藤原が涙したことを思い出した。昨年の北陸学院戦もそうだが、優勝するには必ずこのような苦しい試合を乗り越えねばならない。
難しい初戦をなんとか乗り切った遊学館。投手陣を再調整して三回戦以降を戦って欲しい。まずは初戦突破おめでとう。

 

◆小 松
       打安点振球犠盗
(右)上 田 4111-1-
 右 梅 地 000----
(中) 岸  420--1-
(左)西 口 511----
(一)安 原 541----
(三)高 見 200-31-
(遊)前 川 4101-1-
(二)中田康 421----
(投)池 田 3111---
 投 伴 場 000-1--
(捕)北 川 300--1-
    計  331253450

    回   数打安振球責 
池 田 50/3 71237303
伴 場 32/3 65174133


◆遊学館
       打安点振球犠盗
(左)一
   今 村 410-1--
 走 田 中 000----
(二)藤 口 4201-11
(捕)太 田 500----
(三)廣 橋 522----
(中)北 口 320-1--
(右)大日向 423----
(遊)水 上 321-1--
(投)谷 西 2001---
 投 牧 井 000----
 打 高 本 100----
 投 大 崎 100----
(一)道 端 2001---
 左 北 村 100----
 打 中 山 1001---
    計  361164311

    回    数打安振球責 
谷 西  41/3  63206013
牧 井  12/3  2772110
大 崎  3    44154222

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