春季県大会

第130回 北信越高校野球石川県大会(春季)準決勝 vs星稜

投稿日:2014-05-06 更新日:

 

遊学館 対 星稜

◇準決勝 ◇石川県立野球場 ◇2014年5月6日

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
星稜 0 0 0 0 0 1 0 1 1 3
遊学館 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
(星)岩下-横山
(遊)本定、松田友、小孫-高本
【二塁打】中村(星)

 

戦評

準決勝は星稜との対戦。夏へ向けての前哨戦は、遊学館本定、星稜岩下の先発で始まった。
本定は、力のあるストレートとスピリットが冴え、初回2三振と上々のピッチング。
一方、岩下の立ち上がり、松田和が初球ストレートをいきなりセンターへライナーのヒット。中野は送りバントを試みるも岩下の正面をついて二塁封殺。高本はフルカウントからまたもやストレートをレフト前へ放ち1死一、二塁と先制の好機を迎える。
ここで星稜ベンチはタイムをとり伝令を走らせる。恐らくストレートを狙われているので変化球勝負でと指示があったのか。続く河合はファーストゴロ、廣橋はフォーク連投で3球三振で無得点に終わった。星稜ベンチの動きの早さが際立った。

4回、遊学館は先頭の高本がレフト前にヒット、河合は送りバントのサインにも2球決められず最後は外角を見逃し三振。廣橋の打席では、ワンバウンドとなった変化球を弾いたのを見て高本が一気に三塁まで走った。転がり込んできたチャンスに、廣橋はピッチャーゴロとチャンスは潰えたかに見えた。しかし、続く石森はフルカウントから三遊間へのゴロ、サード飛びついて捕球するも一塁間一髪セーフで先制。石森はよく走った。遊学館が1点を先制する。

本定は5回を投げ抜き1安打3四球無失点と好投した。星稜が高めのボール球に手を出してくれた部分もあるが、昨秋より威力の増したストレート中心に星稜打線をほぼ完璧に抑えた。先頭打者を出塁させず、危なげない投球内容であり躍動感が素晴らしかった。

星稜の岩下も立ち上がりこそヒット2本打たれたものの、5回を3安打1失点毎回の8奪三振と素晴らしいピッチングで投手戦の展開に。

6回から遊学館は松田友をマウンドに。松田は1死から相原を歩かせてしまう。続く今村がサードゴロ、併殺かという打球だが、廣橋の二塁への送球を川岸がそらし1死一、二塁とピンチを招く。福重はファーストフライでツーアウト。続く岩下をカウント2ー2からワンバウンドの球を空振りに仕留めピンチを切り抜けたかと思ったが、キャッチャー高本が前に弾いたボールを見失い、代わりに捕球した松田友が一塁へ悪送球し二塁走者が還り同点とされる。
このプレーでは、打者走者の岩下が1塁ファールラインよりフェア地域側を走った守備妨害ではないかと審判団にアピールしたが認められなかったが松田和の送球コースに岩下が重なっていた。痛いエラーでの失点。

8回には星稜先頭の中村がライトへツーベース。相原をセンターフライに打ち取ったところで、小孫がマウンドへ。
代わった小孫、4番今村に初球のストレートをレフト前に打たれ1死一、三塁。続く福重にも初球ストレートを完璧にレフトにはじき返され、1ー2と逆転される。星稜は小孫に照準を絞ってきたのか、見事に初球ストレートを狙い打った。

9回にも2死からヒットを打った横山がすかさず盗塁、谷川がまたストレートをレフト前に放ちダメ押し点を与える。小孫は前の試合まで力強い直球で好投していたが星稜打線には全く通用せず狙い打たれた。

遊学館は6回以降岩下から1安打しかできず、終わってみれば毎回の17奪三振を喫し完敗した。
これで星稜には一昨年秋から4連敗。苦手意識ができなければいいが。

夏までの課題は、まず打線の強化。特に河合、廣橋の中軸。
夏はお互い勝ち続ければ、決勝まで星稜との対戦はないが、岩下を打てなければ甲子園はない。残り2カ月半で昨春のような打線のピークを持ってきて欲しい。

打者成績

【星稜】
守備 選手名 打数 安打 打点 三振 四球 犠打 盗塁
(中) 谷川 4 1 1 1 1
(三) 中村 5 1 0 1
(二) 相原 3 1 0 1 1
(一) 今村 4 1 0
(左) 福重 3 1 1 1
(投) 岩下 4 0 0 2
(右) 竹谷 3 0 0 1
打右 村中 1 0 0
(遊) 虎谷 2 0 0 1 2
(捕) 横山 3 1 0 1 1 1
32 6 2 8 5 1 1
【遊学館】
守備 選手名 打数 安打 打点 三振 四球 犠打 盗塁
(左) 松田和 4 1 0 1
(遊) 中野 4 1 0 1
(捕) 高本 4 2 0 2
(一) 河合 4 0 0 3
(三) 廣橋 4 0 0 2
(中) 石森 4 1 1 3
(二) 川岸 2 0 0 1 1
(右) 喜多 2 0 0 1
中村 1 0 0 1
岡本 0 0 0
(投) 本定 1 0 0 1
保科 1 0 0 1
松田友 0 0 0
小孫 1 0 0
32 5 1 17 1 0 0

投手成績

チーム 選手名 回数 球数 打者 安打 三振 四球 自責
星稜 岩下 9 140 33 5 17 1 1
遊学館 本定 5 89 19 1 4 3 0
松田友 2 1/3 40 11 1 4 2 1
小孫 1 2/3 25 8 4 0 0 1

-春季県大会


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

第126回 北信越高校野球石川県大会(春季)

  ベスト8決定 第126回 北信越高校野球石川県大会もベスト8が決まり、明日準々決勝4試合が行われます。 ベスト8進出校 金沢 金沢商 金沢東 星稜 小松明峰 輪島 鹿西 遊学館 第一シードの金沢西 …

no image

第104回 北信越高校野球石川県大会(春季) 1回戦

◇1回戦 ◇金沢市民野球場 ◇2001年4月21日 チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 遊学館 3 1 0 0 2 1 0 7 富来 0 0 0 0 0 0 0 0 7回コールド (遊)小 …

no image

第110回 北信越高校野球石川県大会(春季) 2回戦

2004年4月23日 石川県立野球場 金沢西 000 000 0 = 0 遊学館 031 040 x = 8 ※7回コールド (金)玉井、岡川−本江 (遊)旅、織田−大北 【二塁打】酒井、旅、大北(遊 …

no image

第104回 北信越高校野球石川県大会(春季) 2回戦

◇2回戦 ◇石川県立野球場 ◇2001年4月28日 チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 鶴来 2 0 0 2 0 0 0 0 0 4 遊学館 1 0 0 2 0 0 0 0 0 3 (鶴) …

春季大会 3回戦のみどころ

  3回戦は小松高校との対戦 夏のシード権をかけた3回戦は小松との対戦。4月10日の練習試合では、遊学館が内潟の本塁打などで、小松・渡、潮津、伊藤の投手陣を攻略して11−1で快勝。投げては琴浦が、左打 …




Twitter

カテゴリー

アーカイブ