第136回 北信越高校野球石川大会(春) 戦力分析・展望

第136回 北信越高校野球石川大会(春) 戦力分析・展望

4月22日(土)から第136回北信越高校野球石川大会が始まる。今大会で決勝に進んだ2チームは、新潟県で行われる北信越大会(6月3日〜6日)に出場する。昨春の県大会、北信越大会を制した星稜の連覇なるのか、はたまた連覇を阻止するチームが現れるのかが注目される。

航空石川:秋優勝

昨年の秋季大会決勝で、この年春夏連覇で勢いに乗る星稜を破って初優勝した日本航空石川。星稜の強力打線を1失点に抑えた絶対的エース佐渡(3年)が投の中心。準決勝の遊学館戦で好投した左の杉本や右下手投げの一安もいるが、もう一枚強力な投手が欲しいところ。打線は怪物上田(2年)を中心に上位から下位までスキがなく、どこからも長打が飛び出す強力打線。練習試合では福井商・石本に2安打完封されるなどまだ本調子ではないが、本大会で調子を上げてくるかに注目。
さらに、新戦力として他校を圧倒的に凌ぐ56人もの1年生が入部した。例年は県外の選手がほとんどだが、今年は石川県出身の佐渡が活躍した効果もあり県内からも多くの有力選手が集まった。中でも能登香島中の前田響は、中学時代に2年連続速球王を獲得した本格派投手で、早い時期から投手陣の一角に入り込めるかに注目が集まる。

星稜:秋準優勝

新1年生では航空石川に負けてないどころか、その上をいくのが秋準優勝の星稜だ。全国軟式日本一の星稜中から、バッテリー含め部員の半分近くが入部。そこに、全中制覇の宇ノ気中・奥川ー山瀬のスーパーバッテリーや、布水中の正捕手・鈴木などが加わる。県内だけでなく東京の選手など県外からも有力選手が多く集まった。
チームは3年生の清水、川岸、木倉、寺西、若宮や、2年生の竹谷など昨夏の甲子園経験者が多く残る。エース清水は、先日の招待試合で147キロを計測するなど怪我から完全復活。清水以外にも、マウンド度胸のある坂本や、左腕・山口を上手く投手起用し、竹谷や寺西を野手に固定させて打撃に専念させれば、攻撃力がさらにアップする。層の厚い選手層で、春の県大会・北信越大会と連覇を目指す優勝候補の筆頭だ。このスター選手が揃う豪華なチームを林監督がどう起用してくるのか、その手腕に注目したい。

小松大谷:秋ベスト4

秋3位の小松大谷は、打線の核となる瀬堂に注目が集まる。中村、竹中らの上位打線に力があるだけに瀬堂が打てば下位打線にも勢いがつく。投手陣では、左の宮浦頼りだったが、角井や斉藤が独り立ちすることができれば、あと一つ勝ち越せる力は十分にある。菊池元監督が投手コーチとして復帰することで、投手力の強化が期待できそう。毎年守備力が課題になるチームだが、秋は1年生ながらも好守で盛り上げたショート山邊を要に、しっかり守れるチームになると手強いチームに。

遊学館:秋ベスト4

秋は3位決定戦で小松大谷に敗れた遊学館は、計算できる投手が栃原一人という厳しい状況。秋は好投した石橋だったが、春の練習試合では精彩を欠いている。左の下谷が復調してくると投手力は一気に上がる。野手も完全に固定できていない状況だが、捕手に栃折、内野手に野村、坂元、山崎あたりを固定できれば安定感が出て来るはず。昨年は1年生から活躍した井川や牧野の成長も楽しみ。牧野は内野手としての起用も考えられ、新しい一面を見せてくれそう。
また、今年の新1年生には注目株が集まった。新潟シニアの4番・佐藤は練習試合で早くも本塁打を放つなど期待のルーキー。高岡ボーイズの細呂木も遊撃手として非凡なセンスを魅せている。他にも、金沢ヤングの竹村、畑中ー橋場の富来中バッテリー、金石中の西谷の県内組の他、県外組では新潟シニアのエース加藤、兄同様に体格に恵まれた186センチの保科など。彼らの活躍にも注目したい。

小松商、金沢商、金市工、鵬学園:秋ベスト8

秋ベスト8では、名将竹田監督率いる小松商。新2年生は能力の高い選手が多く元気が良いチーム。公立高校では注目度ナンバーワンで、投手次第では台風の目になりそう。さらに公立では、人気のある学校で毎年良い選手が集まる金沢商。長打こそ少ないが、連打で繋げるピストル打線は得点力が高い。エース高田の投球次第では上位を狙えるチームの一つだ。今年は、根上中の主将・惣田や、内灘中の主将・北なども入部した。
金沢市立工業は、昨秋からずっと監督を務めてきた西東監督から田崎部長へスイッチし、いきなり8強入りと結果を残した。堀田ー山田の2年生バッテリーは実力もあり、伝統の守備力が備われば安定した戦いができる。
鵬学園は、投打の中心である濱本に注目したい。捕手の木村もリードオフマンとしてチームを引っ張る。毎年前評判の高いチームだが、濱本以外の投手が出て来る事が上位進出の鍵になる。新入生には宇ノ気中の小池田や、七尾東部の北野などが入部した。北野は体こそ大きくはないが、軟式でMAX135を記録するなど身体能力は高い。

強豪ひしめくノーシード勢

ノーシードではやはり金沢が脅威だ。昨年の春秋は小松大谷に、夏は遊学館に8強の壁を阻まれたが、実力は県内トップクラスなのは間違いない。エース今村を中心に、誰を起用するか迷うほどの豊富な左右の投手陣が特徴のチーム。野手では経験豊富なショートの吉村やレフトの尾形に加えて、パンチ力が売りの森下など選手層は厚い。新1年生も昨年のシニア東海選抜に選ばれたすべての選手が金沢に入った。この春は容赦なく夏のシード獲得を狙う。
昨春に初のベスト4入りした北陸学院も侮れない。秋の本大会では優勝した航空石川に惜しくも敗れたものの、シード戦では勝っている。
他にもシード戦で金沢を倒した津幡は個々のポテンシャルは高いが、集中力にかける場面も。しかし勢いに乗れば強豪私立を倒す実力はあるだけに注目校の一つだ。
21世紀枠石川代表の飯田も新谷が主戦投手として固定されれば非常に面白いチーム。新2年生中心の金沢学院や、好バッテリーがいる寺井、長距離ヒッターを揃える小松工、ベンチワークのいい県工、再び戻ってきた宮嵜監督率いる羽咋なども楽しみな存在。金沢桜丘は3期連続1回戦敗退でこの2年間で金高専にしか勝っておらず元気がない。伝統ある桜丘が勝ち上がらないと盛り上がりに欠ける。