第95回全国高校野球選手権記念石川大会 決勝 VS星稜

遊学館ー星稜

2013年7月28日 石川県立野球場

▽決勝

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
星稜 11
遊学館 12

(星)岩下、室木、畑中、岩下-鹿屋
(遊)本定、松田、大崎、河合-太田
【本塁打】高本(星)
【二塁打】藤口(遊)

※星稜は6年ぶり16回目の優勝

 
1994年連続決勝に進出した遊学館。昨年と同じ顔合わせとなった決勝の先発は、準決勝で好リリーフした一年生の本定、星稜は二年生エース岩下が先発。
昨年は6-0と遊学館が勝利したが、新チーム以降の秋は準決勝で3−4、春は決勝で7−8と星稜に敗れており、同じ相手に三度続けて負けるわけにはいかず、無念を晴らす絶好のチャンス。

星稜は初回、四死球二つで一二塁と攻めるも、北村が盗塁失敗で無得点。星稜ベンチの積極性を感じた。

遊学館はその裏、今村のヒットと藤口の犠打で1死二塁と先制のチャンス。ここで好調大日向がライト前にヒット、しかし二塁ランナー今村は三塁ストップ。なんとしても先取点が欲しい試合、二塁からワンヒットで還る積極性が欲しかった。結局後続も打ち取られてこの回は無得点。

2回表、星稜は四球のランナーを二塁に進めて、2死二塁のチャンス。ここで、深美がライト前に弾き返すと、二塁ランナーは迷わず本塁突入、クロスプレーとなったが、結果はセーフで星稜が一点先制した。初回の遊学館とは対象的に積極果敢な走塁だった。
4回にも2死二塁から大野のレフト前ヒットで、二塁ランナーがホームイン、こちらもクロスプレーだが、セーフで二点目。これで星稜が完全に試合の主導権を握った。

本定は、4回1/3を投げて四死球を5つ与えたものの、2失点とゲームは作ってくれたと思う。5点くらいは覚悟してた試合だったが、序盤戦をきちんと組み立ててくれた。

しかし、昨日に引き続き、ヒットは打つが得点できない。やはり長打が出ないと、ヒットを打ってもなかなか得点にはならない。遊学館はその長打を打てるチームなのだが、決勝という事もありみんな大事にスイングしてる感じがした。特にスーパールーキー廣橋の打席は春のような豪快さが欠け、相手バッテリーにプレッシャーを与える雰囲気が薄れているように感じた。また、4回裏の太田の一塁線の打球は、完全に長打コースかと思ったが、ファーストのグラブに入るなど、ツキのない部分もあった。

5回途中からは松田がマウンドへ。一番力のある投手だが、今大会はケガなのか、1イニングしか投げておらず不安なマウンド。やはり制球が定まらないが、強打者鹿屋をなんとか併殺で乗り切った。

4回まで5安打しながら無得点だったが、5回裏にようやく遊学館の反撃が始まる。今村ヒットの後、藤口がレフトへ二塁打、2死二、三塁から廣橋のタイムリーで1点を返す。

反撃ムードかと思われたが6回表、星稜はヒットと四球などで2死二、三塁として大野のショートゴロを水上が弾いてしまい、星稜が再度突き放す。二塁ランナーがいたため、待って取る形になってしまっての失策だった。

7回表、星稜は一年生相原の内野安打と送りバントで1死二塁、鹿屋を打ちとってホッとした所で、星稜は代打に高本。ここで、松田の高めの失投をレフトスタンドに運ばれてしまった。5-1と試合を決定付ける一発。林監督の采配がスバリ当たったシーンでもあった。

7回裏、星稜は室木をマウンドへ送り、岩下がライトというよくわからない交代、遊学館としてはラッキーな継投だが。
遊学館は1死から、藤口が四球で出塁。大日向の時に藤口は完全に盗んだスタートも、大日向はサードゴロ、エンドランのサインだったのか?2死二塁で廣橋を迎えたところで、藤口三盗、さらに暴投で遊学館が1点返して5-2と可能性を繋いだ。これまで9安打しながら1得点だったが、この回はノーヒットで1点といい形で追い上げる。

8回裏、北口がヒットで出塁すると、星稜は3人目の左の畑中がまだマウンドへ。1死一、二塁で代打は道端が準備している。一発ホームランに期待したが、ここで岩下が再度マウンドに。ここで代打の代打、左の谷西が打席に。谷西がしぶとく四球を選んで1死満塁。ここで代打は一年生高本、球場はいよいよ盛り上がる。しかし、高本は初球ファーストゴロ、今村ショートゴロで無得点。
逆に9回表も1死満塁と大ピンチを迎えるもセカンドへの併殺打で切り抜け無得点に抑えた。

9回裏、遊学館最後の攻撃は、先頭藤口が四球、大日向はレフトフライに倒れるが、廣橋左安でしぶとく繋ぐ、さらに北口が四球でまたまた満塁。岩下も勝ち急いでいる感じで、ストライクがなかなか入らない。三塁側スタンドが今日一番の盛り上がりを見せた。しかし水上レフトフライ、太田は見逃し三振でゲームセット。昨日の試合からチャンスは何度も作るがあと一本が出ない。遊学館二連覇の夢は潰えた。
最後のシーンは、一昨年の金沢高校釜田投手との決勝戦。谷口の打席を思い出した。

打てなかった昨秋、敦賀気比の敗戦から春にかけて超強力打線を作り上げて北信越大会を制覇したが、夏の大会では安打が出るも、なかなか長打が出ず不発に終わった。大会前から不安だった投手陣だったが、大崩れせずに継投で失点は防げたと思う。やはり打撃のピークが春になってしまい、ピーク後に夏の大会が始まるという調整の難しさもあったと思う。そんな中、激戦を経験した下級生の今後の成長に期待したい。また、三年生にはお疲れ様でしたとねぎらいの言葉をかけたい。ありがとう。

最後に、今年国民栄誉賞を受賞した松井秀喜さんにも花を添える形となった星稜高校の甲子園での活躍を期待したい。おめでとう。
 

◆星 稜
       打安点振球犠盗
(二)丸 山 500----
(三)相 原 5302---
(遊)北 村 200221-
(捕)鹿 屋 310-2-1
(一)佐 藤 300----
 打 高 本 112----
 投 室 木 000----
 投 畑 中 000----
 右 田 中 110----
(左)待 場 310-2--
(投)右投
   岩 下 310-1--
(右)深 美 111--2-
 一 加 藤 100----
(中)大 野 421----
       321144731


    回   数打安振球責 
岩 下 6   92279201
室 木  10/3  1851011
畑 中  1/3  1021100
岩 下 12/3  5091130


◆遊学館
       打安点振球犠盗
(一)今 村 520----
(二)藤 口 210-211
(左)大日向 5201---
(三)廣 橋 521----
(中)北 口 42011--
(遊)水 上 410--1-
(捕)太 田 5102---
(右)中 山 310----
 打 道 端 000----
 打左
   谷 西 000-1--
(投)本 定 100----
 投 松 田 200----
 投 大 崎 000----
 打 高 本 100----
 投 河 合 000----
       371214411


    回   数打安振球責 
本 定  41/3 72215352
松 田  21/3 1851011
大 崎  11/3 1021100
河 合  1    1653100

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